落日の向こうへ 読了
ロンディニウム終戦とヴィクトリア人の再出発を描いた物語
ヴィーナは王ではなくロンディニウム議会議長になることを選び、戦後の感染者問題や貴族と対峙する
重くのしかかる英雄、王位継承としての大きすぎる期待
議長としてロンディニウム全体にとって最良となる選択をするうえで、ときにトレードオフとなる仲間との絆
アレクサンドリナが「吾輩たちのヴィーナ」には戻れないことを予感するグラスゴー
鉱石病への罹患
名前を変えて暗躍するアラデル
ベアードの死
戦争を経て絶対に元に戻らない現実を受容する過程の難しさに焦点が当てられている
それでも、過ぎ去った人、生き残った人、すべての人のためによりよい明日を希求する気持ちのもと、立場の違いを乗り越えて団結するロンディニウムの人々に希望がみえた
安易にベアード実は生きてました!の展開をしてくれないところはいつものアークナイツだな...
目指すものは一つのはずなのに、その実現方法を巡ってどうやっても埋まらない溝、調停できない対立の落としどころをつけないのもいつものアークナイツだ
それでも最後にはグラスゴーのなかにヴィーナがいる
どんなに非情な状況のなかでも、本当に大切にしたいと思っているものを大切にさせてくれるのもアークナイツなんだよなあ